#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

フェミニズム

女性監督・女性メインキャストの傑作映画を独断と偏見でまとめてみたよ!

Xで「女性監督で女性主演の映画がつまんない」みたいな話が流れてきた。どうやら『マダム・ウェブ』の酷評を受けての話らしい。 www.atashimo.com ハリウッド業界と女性 キャスリン・ビグロー監督とソフィア・コッポラ監督 大作に進出し始めた女性監督たち …

中絶薬が10万円はありえない、けど、そもそもこれまではその中絶薬すら認められない社会でだったし、また下手すればいつでもそうなるかもしれないって危機感のなかで生きてる話

Twitterで #中絶薬が10万円はありえない というハッシュタグがバズっていた。 薬を飲むことで中絶が可能になる「経口中絶薬」。日本で初めて承認される見込みでニュースになっている。その薬価が5万円、かつ診察料などと合わせると10万円ほどになるという報…

【英語イディオム】husband stitch(夫縫い目)って?【スラング】

文字通りには「夫縫い目」というこの英語の言い回しを知ったのは最近のことだった。 daddy stitch(パパ縫い目)などの別名もあるこの「縫い目」の意味は「夫やパパが不器用な手付きで子供の雑巾を手縫いする」というようなほっこりしたものではなく、実は身…

ブリトニー・スピアーズと「自分のことは自分で決める」を奪われた女たち

親友から「ブリトニー解放デモに行く!」という電話がかかってきたのはコロナが始まってしばらくした頃だった。一応ロサンゼルスの片隅で暮らしているから、元夫ケビン・フェダーラインとの離婚のゴタゴタや、ブリトニー奇行みたいな報道は大抵知っていたし…

ガスライティング男のDVとどう戦う?#MeToo 時代のスリラー『透明人間』 

You can’t escape what you can’t see. #TheInvisibleMan opens in theaters February 28. Watch the new trailer now. pic.twitter.com/1fnh07ITF5— The Invisible Man (@TheInvisibleMan) February 7, 2020 『透明人間(原題:The Invisible Man)』観てき…

「昇進したのは誰?」indeedのCMにホロっときたので紹介

以前からぐっとくるコマーシャルを出している転職サイトのindeed。最近放映されているテレビCMがまたよいので、紹介します。

2020年グラミー賞を直撃したスキャンダルの内容と「テイラー・スウィフト」が欠席した本当の理由とは?

2020年1月26日、午後5時。ロサンゼルスのダウンタウン、ステープルセンターには、グラミー賞授賞式に出席するため、華やかな衣装に身を包んだセレブリティが続々と登場していますが、今年のグラミー賞の盛り上がりに影を落としているのが、二つ。 一つは、当…

リアルな犯罪モノ?ストリッパー同士の百合?ジェニファー・ロペス出演映画『ハスラーズ』 感想

2019年のベスト映画記事に入れ忘れました!『ハスラーズ』はベスト10入りします! アメリカで働くレズが選ぶ!2019年映画ベスト10発表! - #あたシモ ギラギラしたB級作品かな?と思いきや、意外としんみり考えさせられるシスターフッド映画でした。 映画『…

美しすぎる姉妹愛に酔いしれよ!エマ・ワトソン『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語(原題:Little Women)』感想

『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』って邦題またすごいことになってるなw 原題Little Womanなのだから、邦題もシンプルでいいじゃーんと思ったけど、それはさておき。観ましたよ!2019年の大晦日に映画納めの一本です! 本作はオバマ元大統…

女性への愛ある視点に泣けた。映画『チャーリーズ・エンジェルズ』超応援!

Don't Call Me Angel (Charlie's Angels)アリアナ・グランデ, マイリー・サイラス & ラナ・デル・レイサウンドトラック¥255provided courtesy of iTunes 2019年の11月半ばに公開された映画チャーリーズ・エンジェルズ。観よう観ようと思いつつグズグスしてた…

男性向けブランドが打ち出す「有害な男らしさ」

男性向けコスメブランド『WAR PAINT』の命名が「トキシック・マスキュリニティ」だと批判を浴びています。 WAR PAINTは「男性の肌のために作られた」という触れ込みのUK発のメイクアップブランド。2023年までには290億ドル(約3兆円)に成長すると見込まれて…

インドの生理事情を描いた映画『ピリオド 羽ばたく女性たち』で胸が張り裂けそうになった

アカデミー賞で短編ドキュメンタリー部門を受賞したネトフリのドキュメンタリー映画『ピリオド 羽ばたく女性たち』を観たので感想です 。 "A period should end a sentence—not a girl's education!" declares one of the makers behind “Period. End of Sen…

世界はこうして変わってきた!映画『ビリーブ 未来への大逆転』のスピーチに感動した理由

映画『ビリーブ 未来への大逆転』(原題:『On the basis of sex』)を観た感想です! 『ビリーブ 未来への大逆転』あらすじ 1950年代。ルース・ベイダー・ギンズバーグ(フェリシティ・ジョーンズ)はハーバード大学の法科大学院の1年生であった。多忙な日々…

歴史を変えた映画『ワンダーウーマン』!強く美しい女性ヒーローの物語(ネタバレあり)

ずーっとずーっとずーっと待っていた映画『ワンダーウーマン』全米公開の初日に観てきましたので感想です! 映画『ワンダーウーマン』あらすじ 映画『ワンダーウーマン』感想(ネタバレあり) 歴史を作ったワンダーウーマン その他小ネタ 映画『ワンダーウー…

NASAを支えた黒人女性数学者たちの「隠されてきた」物語に今光が当たるッ!『ドリーム』は今こそ皆に観て欲しい超・名作映画!

実話を元にした映画『ドリーム(原題:Hidden Figures)』観てきましたので感想です。 『ドリーム』あらすじ 米ソによる宇宙競争が激化していた60年代初頭。有人宇宙飛行でソビエト連邦に先を越されたアメリカ国内では、ソ連*1に負けじと、宇宙に人を送りこむ…

(写真と動画あり)ロサンゼルスのウィメンズマーチに参加してきました!

選挙の後から話題になっていた、ウィメンズマーチ。ドナルドトランプの大統領就任の翌日に大々的に行われました。 友達の中にはワシントンD.C.まで行った人もいるんだけど、ホテル代すごいことになってたみたい。わたしはロサンゼルスで行われたマーチに行っ…

キャラ濃すぎな選手が破った「スポーツと生理」のタブー

Swear to God I think Fu Yuanhui and I would be best friends. #FuYuanhui pic.twitter.com/cHcDqaJJdY— Ariel (@Loveless1000) August 11, 2016 「変な中国の水泳選手」 数々のユーモラスな感情表現で人気者になった中国の競泳選手、傅園慧(Fu Yuanhui)…

イーストLAの女性たちが自転車を通じてコミュニティを作るドキュメンタリー映画『オーバリアン・サイコ』がよかった!

今日、観たドキュメンタリー「Ovarian Psycos」←訳すと、卵巣キチガイ?と言う自転車に乗ることで女性たちのエンパワメントをしているグループの話もそうなんだけど、女性への暴力とか、力を取り戻すことについた色々考えた1日だった。柔術だけに、充実した1…

映画ゴーストバスターズ(2016年版)観たけどめっちゃ笑えたw

リブート版ゴーストバスターズを観たので感想です。 あらすじ コロンビア大学で 教鞭をとっていた素粒子物理学博士のエリン・ギルバートは心霊現象を科学的に解明するための研究を行っていた。しかしある日、かつて自分が幽霊の実在を主 張する本を書いてい…

マーガレット・チョーのライブを観たよ!

バイセクシャルで、ポリアモリーとしても有名なコメディアンマーガレット・チョーのコメディを観てきました。 場所は、オレンジカウンティ・アーバインにあるインプロコメディクラブ。 これまでも多くのお笑い芸人がプレイしてきた場所です。ショーは、7時か…

北条かやの「私はヘテロ女の痛みを生きている」が怒られる理由

「ヘテロ女」発言の何か悪いかわからない、という人へ どうやら「ヘテロ女」がどうして怒られる(というか、批判される)のか、わからない人がいるようだ。 北条かやの「私はヘテロ女の痛みを生きている」が怒られる理由が不明 北条かや関連については、最近…

(ネタバレ)映画『デッドプール』感想&「醜い男の苦悩」について

マーヴェルの新作映画『デッドプール』を観てきたよ〜!そもそもスーパーヒーローものにはあまり興味がなかったのだけど、驚くほどの興行収入*1に「これは観ておかなきゃね」と思ってチェック。 あらすじを抜かして、「醜い男の苦悩」に飛びたい方はここをク…

「まともな穏健派」って本当?共和党のケーシックが女性の権利に関しては超右翼だった件

photo by brantwjones 今のところ、共和党候補のなかで「もっともまとも」とされているオハイオ州知事のジョン・ケーシック。しかし、女性の生殖に関する権利(リプロダクティブ・ライツ)についての政策を見ると、非常に極端な保守派の横顔が見えてきます。…

「宗教の自由」の名を借りて、LGBT差別をする法律がこんなに審議されていた!

photo by michellerobinson.photography ミシシッピ州で成立した「宗教自由法」が話題になっています。宗教に関連した、差別的な法律には、以下のようなさまざまな種類があり、同性婚が認められるのと前後して、現在では多くの州で以下のような法律が提案、…

なぜナンパ師の技なんて学んだの?という話

photo by aViaTioNuT こんにちは!一時期かなり本気でアメリカのナンパ師の本や教材で勉強をしていたイチカワユウ(@yu_ichikawa)です。。 なぜかって?それは……もともと日本でも空気を読めない非コミュでしたが、外国に来て、今まで以上にびっくりするほどモ…

絵文字とジェンダー -- いつもピンクを来ている「絵文字」の女の子像は変わるのか?

photo by Scott Beale 日本発の「絵文字」はアメリカのカルチャーをすっかり定着。「emoji」は英単語としてオバマ大統領も使うほど有名になり、世界中で、女の子たちは毎日1億個以上絵文字をやりとりしています。 しかし、これらの「絵文字」は女の子たちを…

整形してない方が偉いのか?

「似てない家族」で全世界的に話題になってしまった台湾のモデルが、BBCにまで取り上げられていることを知った(参考記事)。 「夫に整形していないとの嘘をついていたことがバレて離婚する羽目に」などの情報が本人についての話だとまことしやかに囁かれる…

「ビッチ」で結構

今年創立20周年を迎える季刊雑誌『ビッチ』の購読更新をした。 bitchmedia.org 英語の「bitch」は、日本語でいう「ビッチ」とは全然違う意味を持っており、女性に対してのかなり強烈な侮蔑語である。Fワードなどと並び、「ネイティブに対して面白半分で使っ…

おもちゃと多様性(2) 初の車いすと介助犬が登場したレゴの世界

https://www.facebook.com/Promobricks レゴ初の障碍を持つミニフィギュア レゴ社が初めて身体障碍者のミニフィギュアをローンチしました。車いすのミニフィギュアと介助犬を含むレゴシリーズは、国際おもちゃ見本市で発表され、2016年の下半期に一般発売さ…

おもちゃと多様性(1) 新しいバービー人形に見る「儲けるためにフェミニズムはもう無視できない」という現実

A photo posted by Barbie (@barbie) on Jan 28, 2016 at 8:01am PST マテル社が発表した新しいバービー人形のバラエティーが話題になっています(参考記事)。 バービーは単なる人形ではありません。アメリカでは3歳から12歳までの女の子のうち92%がバービ…