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#あたシモ

虹の向こう側

男性誌の「究極の男」コンテストで最終候補に残ったトランス男性がいろんな意味でかっこよすぎる件

トランス

男性向けの健康雑誌『メンズヘルス』の「究極の男」コンテストで、最終候補に残ったトランス男性がいます。これ、去年のニュースで、日本語での紹介記事も出ているのですが、元気が出る話なので、続報を添えたうえで改めて紹介します。

メンズ誌史上初のトランスジェンダーが表紙になるか!?
genxy-net.com

男性向け雑誌に登場したトランス男性

2015年、男性向けの健康雑誌『メンズヘルス』が「究極の男」コンテストを行いました。1位になれば、雑誌の表紙を飾れるというこの賞には、1000人以上の候補者が殺到。そのうちのひとりだったエイディアン・ダウリング(Aydian Dowling)さんは、読者投票で圧倒的な人気で一位に選ばれ、最終選考の5人のなかに残りました(左から2人目がエイディアンさんです)。

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画像出典:Meet the Top 5 Ultimate Men’s Health Guy Finalists | Men's Health

結局優勝することはできなかったのですが、エイディアンさんは一躍有名になり、雑誌『People』や人気テレビ番組『ellen』などに登場しました。

エイディアンさんは、もともと自分のことをレズビアンだと思っていたそうです。14歳の時に、女性が好きなことに気づき、数年後には、親や友達にカムアウト。それから「レズビアン」だとして人生を送っていましたが、21歳のある日、当時のガールフレンドに「男の子になろうと考えたこと、ある?」と聞かれたことをきっかけに、インターネットでリサーチを開始。「ずっと足りないと思っていたかけらが見つかったんだ」として自らがトランスジェンダーであることに気づきました。

↑ここで、エレンが「あ、言っておきますけど、インターネットでリサーチしたからトランスになったわけじゃないですからね!」とフォローをいれているのがよいです。そうそう。インターネットでリサーチをしたからといって、マイノリティーに「なる」わけじゃないのよ。

エイディアンさんの家族や友達は、トランスだということを聞いた後、「男っぽいレズビアンじゃダメなの?」と疑問を問いかけたそうですが、エイディアンさんにとって「レズビアン」というのは「女が好きな女」ということで「勝手につけられたカテゴリ」であり、自分が積極的にアイデンティファイするものではなかったのでです。「トランスジェンダー」という概念を知り、これこそが自分なのだとわかったエイディアンさんは、その後、どんどん男性としての生活を開始。2009年の10年には、ホルモン療法を開始。毎週0.5ccのテストステロンを筋肉に注射しています。

男性ホルモン両方を始めた後の変化は急激なもので、エイディアンさんは「男ってこんなに毛深いものだったんだ!」と驚きましたが、それによって変だったり奇妙な感じは受けず「やっと成長し終えたような気分だった」ということです。

彼は、乳房除去手術の資金集めのために、Tシャツなどを売るPoint 5ccというアパレル会社を設立。彼自身が、2012年には乳房除去手術を受けた後も、 手術を望むトランスジェンダーコミュニティーへの資金集めとして、このプロジェクトを継続しています。

http://point5cc.com/

ここではTシャツを買った人に対して、希望すれば寄付された無料のナベシャツ(Chest Binder)をくれます(こちらはメーカーから寄付を受けたりもしているそうですが、不要になったシャツの寄付も受け付けているそうです)。こういう試みってよいですね。

さらに、彼は、YouTubeトランスジェンダー向けのフィットネスチャンネルがないことに気づき、フィットネスチャンネルもチャンネルを開設しています。

「多くの女性たちは、女性らしい身体のためにトレーニングするし、男性はより男らしい身体のためにトレーニングする。だから、女性の身体を生まれ持った人間が、『男らしさ』のためにトレーニングするのは、ちょっと違うんだよね」

エイディアンさんは、写真や動画を見てわかるとおりめちゃくちゃキュートな外見の持ち主なのですが、それだけでなくこうしてコミュニティーのためにこうして活動しているところとか、かっこよいと思いました。「究極の男」コンテストに出場して、このように注目されることでも、トランスジェンダーの可視化という点で大きな役割と果たしていますよね。

トランスジェンダーのボディービルディングについては、以前も記事を書きました。

yuichikawa.hatenablog.com

自分を受け入れ、好きになるために、自分の納得のできる肉体を手に入れるってものすごく重要ですよね。自分の力で変えられないことも多いですが、出来る範囲で自分の理想の身体を手に入れようと努力する姿勢ってかっこいいです。