#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

手作りグッズのマーケットサイトEtsy本社のジェンダーニュートラルトイレがイケてる!

ハンドメイドのマーケットサイトを運営するEtsyが、ニューヨークにある本社のトイレを素敵にデザインしなおしました。Etsyでエンジニアを勤めるサラさんのツイートによると以下のとおり。

州の許す範囲で、私たちのトイレをジェンダーニュートラルにしてくれたEtsyのことを、めちゃくちゃ誇りに思います。

このサインには次のようなメッセージが付記されています。

法律的には、ドアにどちらかの性別マークをつけなければいけないのですが、私たちは、性別は2つに割り切れるものではないと信じています。

どうか、あなたが一番心地よく感じるトイレをお使いください。

"While the law requires gender binary signs on the doors, we believe that gender is not binary. Please use the restroom that feels most comfortable to you."

男女別トイレと法律

ニューヨークでは、公共の場所やビル内に、男女別のトイレを作り、それに男女マークをつけることが法律で決められています。どちらのトイレを使おうと、違法ではありませんが、トランスジェンダーの人々は、トイレのなかでジロジロ見られたり、声をかけられたりといった目にあうことが考えられます。

ウェストハリウッドやフィラデルフィアなど、地方自治体によっては、男女別のトイレの他に、ジェンダーニュートラルな「個室トイレ」を作ることを定めているところもあります。ジェンダーニュートラルなトイレは、トランスジェンダーのためだけのものではありません。子連れの親や、介助スタッフと共に移動している人など、多くの人々がジェンダーニュートラルトイレを利用できるのです。

ニューヨーク市でも同様の活動が続けられていますが、まだはジェンダーニュートラルがないのが現状。そこで、Etsyは独自にこのようなメッセージを掲げ、ジェンダー表現の多様性を受け入れることを表明しているのですね。法律を守りながらも、しっかり主張する姿勢、好きです。ところで男性向けトイレにも似たような工夫はされているのかな?気になりました。

日本にもあるジェンダーニュートラルトイレ

日本でも、渋谷区の「だれでもトイレ」が話題になりました。男性と女性の「他に」レインボという「他者」がいるかのように見えるこのデザインは賛否両論で、わたしも正直違和感を感じたのですが、このように、「誰でも使える」ということを強調したジェンダーニュートラルなトイレを増やそうという試みはとても素敵だと思います。誰もが毎日使う施設であるトイレ。身近な存在だからこそ「トイレの使いやすさ」は「生きやすさ」に直結してるのかもしれませんね。

http://togetter.com/li/898764

あなたも作ってみませんか?

f:id:calibaby:20151216053834p:plain 画像出典:Stories | It was NEVER a dress!

このデザインの元ネタは、しばらく前に話題になった「決してドレスではなかった(It was NEVER a dress)」という物。このデザインは「女性は常にスカートを履くもの」というされている社会通念を否定し、多様なジェンダー表現を肯定しているというメッセージです。直接的にトランスジェンダーを指すものではないのですが、つながっているのかな?

「決してドレスではなかった(It was NEVER a dress)」のウェブサイトでは、このデザインを使って自分でスティッカーや看板を使ったりするためのファイルが公開されています。興味ある方はこちらからどうぞ