#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

エレン・ペイジとジュリアン・ムーアが恋人役!実話に基づいたレズビアン映画『フリーヘルド』は全米で10月2日公開!

エレン・ペイジジュリアン・ムーアレズビアンの恋人役を演じる『フリーヘルド(Freeheld)』は、2007年に発表されアカデミー賞を受賞した同名のドキュメンタリー映画を元にした作品です。ドキュメンタリー版を監督したシンシア・ウェイドが、プロデューサーとしてこちらのフィクション版にも関わっています。

あらすじ

2005年の10月、ニュージャージー州の警察官として23年間働いてきたローレル・ヘスターさんは、末期肺がんの診断を受けた後、自らのドメスティック・パートナーのステーシー・アンドレさんに自分の年金受給の権利が受けられるように、オーシャン郡の立法委員会に繰り返し訴えました。

ヘスターさんの同僚が亡くなれば、その異性のパートナーに年金は遺されます。でもヘスターさんのパートナーは「女性」だから、それができない……。

「わたしは、特別な権利を求めているわけではありません。『平等』を求めているだけなんです」

五人の委員は共和党の男性たちで占められており、ヘスターさんの訴えは何度も拒絶されました。一刻一刻と失われていく残り少ない時間。果たして、ヘスターさんの思いは通じるのでしょうか?

親子じゃないです、恋人です!

レズビアンとしてカムアウトしているエレン・ペイジと『キッズ・オールライト』でレズビアン役を熱演し、『アリスのままで』でも圧倒的な演技力を見せつけたジュリアン・ムーア

初めは「えっ親子役?」と思ったら、なんと恋人役!ええええー。『ラビング・アナベル』みたいなよくある「女同士の悲恋物」だったら許さないよ!と思ってたら、違う意味で泣けそうな話でした。

こういう背景のある「泣ける話」だったら歓迎です。全米で同性婚が合法化されたとはいえ、まだまだこういう悲劇は日本をはじめとする全世界で数多く起こっているわけですから。そして、迫り来る病魔と戦いながらも、自らの権利のために戦ったヘスターさんの勇気は心の底から尊敬します。

もう既に、結構記事を読みまくってしまったので、だいたいのストーリーは知ってしまったのですが、これが「映画」という形式でどう演出されるのか……。レズビアン映画のなかでも久々の大作の予感なので、楽しみです。

観たら、このブログでもレビューします!どうぞお楽しみに!

↑予期せぬ妊娠をしてしまった16歳の女子高生ジュノ。さあどうする? めちゃくちゃノンケなストーリーなのに、なぜかエレン・ペイジはこの頃からクィアさがあった。

↑『ラビング・アナベル』 中年の女教師がちょっとワルい女子高生に誘惑されて関係を持ってしまい……?わたしは好きじゃないけど、「禁断の恋」系が好きな人は好きかも。

精子提供でもうけた二人の子供をロサンゼルスで育てる幸せなレズビアンカップル(そのうちの一人がジュリアン・ムーア!)。しかし、思春期の子どもたちが「精子提供者」つまり、生物学的な父親と会うことで、家族のバランスが崩れ始め……?一般には好評でヒットしたが、レズビアン・コミュニティには大論争を呼んだ問題作。