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#あたシモ

虹の向こう側

レズビアンも「男を知らない」わけではないよねという話

クィアライフ 生き方・考え方

こんなツイートを見ました。うぎゃ。こんな風に「女を守るのは男だー」とか言いながらレイプしても、レズが治ったりは絶対しませんから、絶対やめてくださいね!っていうか「女を守るのは男だー」といいつつ、傷つけてるじゃんね。一体なんなんだ。元ネタの漫画はわかりませんが、絶対真に受けないでくださいねー!

「男を知らないレズビアンに男のよさを教えてやるー」という申し出は本当にありがた迷惑……というか単にめちゃくちゃ迷惑なんですが、ふと「レズビアンは男を知らない」とか「男のよさを知らない」とか思われてるのかなー?という疑問が浮かびました。

男を知ってるレズビアンは結構いる

実はレズビアンも「男を知らない」人ばかりではありません。

かつて彼氏がいたレズビアンは多いし、なかには結婚していた人もいるし、なかには、現在進行系で結婚してるけど「レズビアン」っていう人もいます(最近も「主婦レズ」とか言うんですか?)。

レズビアンは男を知らないわけではなく、むしろ、「男を知った」からこそ、「やっぱり、自分はレズビアンだ」と確信を持って言える人というのも多いのではないかと思います。

というか、わたしがそうでした。

わたしのノンケ時代

わたしは、10代からそれなりに彼氏はいました。でも、「皆つきあってるから自分もつきあうのかな」「告白されたからなんとなくつきあってみるか」って感じだったんですよね。

つきあっている間には、手をつないで、キスをして……とそれなりのこともしてましたが、「あんまり好きじゃない?」と言われるくらい、淡白でした。

あ、でもねでもね、「男とでは感じたことがない」というわけでもないのですよ。

男性相手だとどうしても「えっ……もう終わり?(←これ口に出してしまい彼氏に落ち込まれました)」とか「もういい加減イッてくれえええ」とか、いろいろありましたが、それなりに楽しんではおりました。えへ。

男性と女性の一番の違い

というか、わたしの場合、男性とつきあってた時と、女性とつきあった後の、一番の違いは、性的なところではありませんでした。

では何が一番違うの?というと、ものすごくベタなんですが、「気持ち」です。トキメくんです。

「デートしてる間の時間がもったいない」とか全然思わなくなった。疲れていても会いたくなったり、電話したくなったり。

ぶっちゃけ彼氏とつきあっていた時は、デートしている時間がものすごくもったいなかった。あー早く家に帰って漫画読みたいとかそういうことばっかり考えてた。

なので、できるだけ「学べそうな相手」とばっかりつきあってましたね。音楽に詳しいとか漫画いっぱい持ってるとか、食材やお酒の名前に詳しいとか……そういううんちく野郎が好きでした。彼氏のうんちくに耳を傾けている間は、「無駄な時間を過ごしている」と思わないですんだんです。

あと、やっぱり「皆が男とつきあってるから」という理由で彼氏とつきあってたので、「人から見てどう見えるか」っていうのも、ものすごく気にしていました。

だから、生徒会長!とか、有名大学!とか身長180センチ以上!とか顔がモデル並みにかっこいい!とか、バスケの選手!とかそういう自慢できるような人ばっかりつきあってました。当然、お揃いのアクセとか指輪とかで周りへの「彼女」アピールも忘れずに。ってものすごい嫌な奴ですな。あ、でもちゃんとバレンタインは手作りチョコとかしてたんですよ?

でも、そういう「人から見て、満たされてる自分」っていうのを感じないとダメだったんですよね。なぜなら心のなかではちっとも楽しくなかったから。

今思えば、そんな気持ちでつきあっていた彼氏も、可哀想ですよね。ごめんね。

その後、女の子とつきあうようになったら「学べるそうな相手か」とか「周りに自慢できそうな相手か」とかそういうのは、本当にどうでもよくなりました。それこそ身長とか、職業とか、お金持ってるかとか、ホント、どうでもいい。顔すらどうでもいい。どんな顔でも、どんな体型でも、変な服を着ていても、天使に見えてしまう。ああ、これが恋なのね。

自分の得にならなくても、自分が損をしても、眠くても疲れていても、一緒にいたい。相手のために何かしたい。相手に笑ってもらいたい……

そして気づいたんですよね。

「自分が本当に求めているものは何なのか」を。

photo by Lars Plougmann

ゴールドスター・プラチナスター

もちろん、男と一度もつきあわないで、はじめっから「自分は女が好き」と気づいているレズビアンもいます。わたしの彼女そうでこういうレズビアンのことは、英語では「ゴールドスター(Gold Star)」といいます。

(ネットによれば、男性とキスも含め何にもしたことのない人は「プラチナスター(Pltatinum Star)」、男性一人とだけ経験がある人は「シルバースター(SIlver Star)」とか言うそうですが、実際にはコミュニティで使われてるの聞いたことはわたしはありません!ゴールドスターは結構使うw)

今聞いてみたところ「物心ついた時から女の子が好きだったし、別にわざわざ男とつきあわなくても自分がレズビアンだということくらいわかった!」ということです。

あの……わたしも物心ついた時から一応女の子が好きだったんですけど……それなのに、思春期にはなぜか自然と「男とつきあうのが次のステップ」と思いこんで、頑張ってしまったんですよね。

これからの時代、もっともっとLGBTQに関する情報が増えることによって、思春期の子たちから、そういう「思い込み」が減っていくといいなーと願っています。皆ー、気が向かないのに人とつきあったりしなくてよいのだからねー。男とつきあっても女とつきあっても、つきあわなくてもよいのよー!とここでひっそり叫んでおく。

ということで、「レズビアンは男を知らないから……」なんて決めつけない方がよいですよという話でした!

決定版 第二の性〈1〉事実と神話 (新潮文庫)

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レズビアン・アイデンティティーズ

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