#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

彼女との馴れ初め(10) 泥酔

もうすぐつきあって3年になる彼女Fちゃんとの馴れ初め話を連載中のイチカワユウ(@yu_ichikawa)です。

「馴れ初めシリーズ」が初めての方は、こちらからご覧ください!

今日は、第十話です。

photo by Moyan_Brenn

(10) 泥酔

さて、この頃、わたしはCちゃんという子から結構誘われていて、映画や食事などによく行っていました。CちゃんはそもそもFちゃんの友達で、Fちゃんの元カノとかも知っている子。年下なんですが、日本文化に興味があるらしく、わたしに好意を持ってくれてるらしいことは伝わってきました。一方わたしは、Cちゃんに対してそんな気持ちにはまったくなれず……。

でも優しいCちゃんに誘われると、ふらーっと遊びに行ってしまうのでした。今思えば淋しかったのかもしれません。

そんなある日、皆でウェストハリウッドに行くことになりました。今はもうない「トラックストップ」という金曜日のパーティーです。わたしはCちゃんや他の友達たちとプリ・パーティー(家で先に飲んでからクラブに行くこと)をすることになり、Fちゃんは現地集合でクラブで合流する手はずでした。

「Fちゃんが来る!あとでFちゃんに会えるー」ということで頭がいっぱいになったわたしは、緊張のあまり、プリ・パーティーで飲み過ぎてしまい、クラブに行く頃には既にベロベロ。クラブの中で友達とFちゃんにハーイ!と挨拶したのはかろうじて覚えているんですが、そこからの記憶がなくなってしまいました。

・・・

気づくと、Fちゃんちのソファで寝ていました。

あ、あれ?

ひえー。

ここからは、翌日以降に聞いた話なのですが、わたしが酔いつぶれたため、CちゃんFちゃんを含む合計4人のレズビアン友達がわたしを担いでFちゃんの車に詰め込み、彼女が家に収容してくれたのでした。しかも、車からなかなか降りなかったり、エレベーターになかなか乗らなかったり、かなり手のかかる人だったらしい。う、うわー最悪すぎでしょ!段々と記憶が蘇ってきたような。

一応自分の名誉のために付け加えておくと、わたしはこんなに酔っ払うことはほとんどありません。数年に1度とか、そんなレベルです!Fちゃんもその後、わたしがここまで酔ったのを見たことはありません。

わたしはその日、そんなボロボロの酔っぱらい状態で、Fちゃんに「側にいて……」と気持ちを伝えることができたのです。←記憶おぼろげ。

あーもー、ホント、ロマンティックじゃない。最悪。

でも、Fちゃんの反応から、なんとなく「えーっと受け入れて貰える?」のかな?と感じられたんですよね。彼女はものすごく無愛想なのですが……翌朝ソファーの横に座って「……頭マッサージして」と言ってきたのです。ん?頭マッサージ?意味がわからないけど、なんか可愛いぞ。

その日はわたしの頭痛が治まるのを待って、ウェストハリウッドの近くに停めっぱなしだったわたしの車を取りに行きました。←わたしが運転できる状態ではなかったので、起きっぱで帰ったんです。

車だけゲットしてすぐに帰ってもよかったのですが、せっかくだし買い物しない?ということになり、近くの雑貨屋をぶらぶら。

わたしはキノコが好きだったので、好きなお店でキノコグッズを見つけて大興奮。Fちゃんはそんなわたしをクールに見つめていました。

(続く) * 第十一話

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