#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

チルドさん、もっと小説を書いてください!!

チルドさん、100万PVおめでとうございますー!

cild.hatenablog.com

わたしは、はてなのアカウントはしばらく前から取っていて、ブックマークは使ってましたが、いわゆる「はてな村界隈」のことはよく知りませんでした。なので、はてな内有名人のチルドさんのことも、トイアンナさんの以下のエントリを読むまで知りませんでした。インターネットは広いですね!

toianna.hatenablog.com

問題となった、「痴漢されない女子」の特徴については、 「痴漢されないのは寂しい」とか「痴漢されないのは需要されていない」的な思考がひどすぎるなーっとしか言いようがありませんが(これについては今もムカついてますよ!これ、ちゃんと真面目に考えて反省したんですか!?)、その後の、チルドさんのトイアンナさんへの切り返しエントリには軽い文学を感じましたし、休養宣言からの通常運転っぷりには、嫌悪を通り越して不気味さを感じましたが、同時に「チルドさん」という存在が脳裏に刻み込まれてしまったのです。ひぃい。

それから一気に全過去ログを読破し、毎日のようにチルドさんのエントリを探して読むようになってしまいました。何なの、これ……(汗)

実際にログを読んでみた「散るろぐ」は、分析記事から想像したものとは少し違いました。「承認欲求をこじらせてる感」はわかりましたが、それにとどまらない面白さがある。文体からにじみ出る40歳とは思えない独特の幼稚さみずみずしさと、何気ない日常を切り取る視点。たどたどしく綴られた文章から立ち上る生々しさには、そこはかとない狂気と不気味さがあってわたしは嫌いじゃありません。

なかでも、おもしろいなと思ったのたこちら。

チルドさんは「チルドノート」という別ブログで短編小説を発表されているんですね。

cildnote.hatenablog.com

……といっても、2015年の8月6日に7本まとめて投下されているだけ。炎上を繰り返し、PV増加へと邁進するメインブログと比べてひっそりとしたこちらの短編小説ですが、これが、なんとも不思議な味わいに満ちているのです。

  • 遺産と引き換えに、ネコの面倒を見ることになった男の話。
  • ハロウィンにつきものの「ジャックランタン」の正体を探ろうとした二人の女子高生の話。
  • アフィリエイトで生計をたてるべく会社をやめた男と恋人の話。

句点が全然ないかと思えば打ち過ぎだったりして、決して「文章うまいっ!」って感じではありませんが、ブログで感じる不気味さとおかしさがより純化された形で現れていて、引き込まれる魅力がある。フォークアート的とでもいいましょうか。

トイアンナさんは「Web編集にも携わる身から申し上げて、この手の炎上をする方へは仕事を紹介しづらい」と書かれていますが、ブログで100万PVを打ち立てた後チルドさんは、依頼されたコラムを書くライターではなく、僕の書きたいものを書きたいように書くべきアーティストなんだと思います。今後はブログもよいですが、創作活動にもっと力をいれてほしいです。こころがポッとあたたまるような新作小説を読めるのを楽しみにしています。

職業としての小説家 (Switch library)

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