私の夢想ネタ

「もしもこうだったら……」 「もしもこうしていれば……」

よく空想するネタがある。

「もしも、わたしがノンケだったら」

わたしがもしもノンケだったら、どんな人生を選んでいたのだろう？ どんな男性を好きになり、どんな人生を選んでいたのだろう？

ネットでも、リアルでも、ジェンダー問題や差別について語っていると、「ノンケ男とプライベートで関わらずにすんでよかった」とつくづく思ってしまうことがあるんだが、もしも、自分が男が好きなタイプだったらどんな風に「男好き」な気持ちと、分かり合えない苛立ちを両立させるのだろう？

東京タラレバ娘（７） (Ｋｉｓｓコミックス)

今回のお題のネタ元であろう「東京タラレバ娘」もそうだが、わたしは、結婚願望とか、男女の恋愛ものについてはよくわからないところがある。

最近でこそ、ゲイも、結婚して、家を買って、子供を育てて……という「いわゆる幸せのライフコース」に則った生き方をする人が増えてきたが、これまでは、ゲイということである意味そういう「勝ち組負け組」の土俵に乗らないですんできたと思う。でも、もしもノンケだったら、やはりこのしがらみにとらわれて、もっと苦しんだりもがいているのだろうか？

「もしも、わたしがもっと早くアメリカに来ていれば」

もしも10代前半でアメリカに引越していれば。英語力も、アメリカナイズ度もぐーっと変わっていただろう。わたしの日本語は、奇妙な発達を遂げ、ブログだって英語で書いているかもしれない。そして、キャリアの選択もまた違うものになっていただろう。

「もしも、超美少女だったなら」

この話は、以前にも何回かツイッターで書いているが……。美少女と普通の顔の女はまったく違う宇宙に生きている。男だって「ただしイケメンに限る」とか言う人いるが、女の外面に向けられる評価は、遥かにシビアで、辛辣なものだ。

そのことに気づいたのは、高校生の時だった。わたしが憧れていた先輩は、びっくりするくらい美少女だった。色白で、ちょっと茶色い髪が長くて、そりゃ、わたしが好きになるわけだから当然なのだが……。その先輩がある時、こんなことを言っていたのだ。

「傘を忘れた日は、駅でしばらく立っていると、誰かが大抵傘をくれる」

と。

ひえー。

そんな方法があるのかｗ

当時、傘を忘れる度に近所のコンビニまでダッシュし、ビニール傘を買っていたわたしだったが、ある雨の日、地元の最寄り駅で「待ってみる」ことにした。

…

結構長い時間立ち尽くしていたが、待てどくらせど、誰も傘を差し伸べてくれはしなかった。なので、しかたなく、コンビニまで走った。

そこでわたしは心に深く刻んだのだ。

美人と凡人は、住む世界が違うのだ。と。

しくしくしく。

でも、もしも、自分が絶世の美女だったら？

例えば、アンバー・ハードみたいな！

そしたら、わたしはどんな人生を送っていただろう……。

えー、想像つかない！

とりあえずね。

インスタとかに自撮りを上げまくる♪

そして、ちょっとでもよいなーと思った子を誘惑しまくる♪

あと、カーラ・デルヴィーニュといちゃいちゃする♪

ってそれくらいしか思いつかない自分の想像力のなさが悲しいが。

とりあえず、自分の顔が自分のタイプだったら、毎日何時間も鏡を見つめて過ごしちゃうだろうな♪

そう考えると、神様は、わたしが人生の貴重な時間を無駄に過ごさないよう、わたしをおもしろ顔に作ってくださったのかもしれない……♥

---

今週のお題「私のタラレバ」

オースティン・パワーズ Blu-ray

毒舌になりきれず、愛もないので読後感が微妙な『東京タラレバ娘』 - #あたシモ

東京タラレバ娘（７） (Ｋｉｓｓコミックス)

東京タラレバ娘（６） (Ｋｉｓｓコミックス)

東京タラレバ娘（１） (Ｋｉｓｓコミックス)

東京タラレバ娘（２） (Ｋｉｓｓコミックス)

東京タラレバ娘（３） (Ｋｉｓｓコミックス)

東京タラレバ娘（５） (Ｋｉｓｓコミックス)

東京タラレバ娘（４） (Ｋｉｓｓコミックス)