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アメリカで働くレズの徒然

トランスジェンダーってどんな感じ?6人の当事者が語る「トランスのリアル」

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FTMマガジンがプロデュースした「トランスであるってどんなこと?(What’s it like being Trans)」の動画がよかったのでご紹介。

5人のFTMと、1人のMTFが自らの体験をもとに「トランスジェンダーってどんな感じ?」というのを語っています。

ぶっちゃけ、見るだけで元気が出るんじゃないかな?と思いますが、簡単に訳を書いておきますね。参考にしてください!

トランスであるってどんな感じ?

  • パブとかクラブで、男友達に、先に「トイレの偵察」をしてきてもらうんだ。個室がいくつあるよ!とか。

  • バーベキューで、ものすごく「ネコっぽい犬」がいてね。「お前の気持ちはよーくわかるよ!」皆大笑いしてたよ!

  • 10代、20代と、ずっと泣いてばかりだった。でも男性ホルモンを打ち始めたら、全然泣けなくなった!

  • 男性ホルモンの毒はわたしも経験があるからわかる。(MTF)

  • ↑男性ホルモンの毒だって?(FTM)

  • わたしもよく泣いていたけれど、今はもう泣かない。

  • 男友達に「トランスジェンダーなんだ」と言ったら、全然平気だったんだけど、翌日、彼は友達に「つまり彼は女装するのが好きなんだ?」って言ってた。つまり女装好きの男だと思われたんだ!

嬉しいこと

  • 性器の手術を受けた時、3週間入院しなければいけなかった。そして母親が3週間ずっとつきそってくれたんだ。嬉しかった。

  • 実は、地元の街では、胸の手術のための資金がでなかった(訳注:健康保険の話かな?)そしたら、皆が手術のために寄付活動をしてくれたんだ。全然知らない人まで、力になりたいと言ってくれて。まったく予想もしないことだった。

  • 今自分は女性として生きていて、この血管には、女性ホルモンが流れている……って思うの、そうすると嬉しくてゾクゾクする。

  • ↑それって女性ホルモンのせいだよ。(FTM)

  • そうなんだw(MTF)

辛いこと

  • ジャマイカ出身なんだけど、ジャマイカは皆が思うほど、悲しい場所じゃない。一番悲しい時っていうのは、実はここイギリスで経験した。なかなかホルモンを処方してもらえない時とかね。

  • いくつかの外科手術が行かなくなって、やり直さなければいけなかった。何度も何度も……それが本当に辛かった。

  • トランスしたのは16歳か17歳の時だったけど、ただ第二次性徴期だってだけで辛いのに、もう一つ第二次性徴を乗り越えなければいけなかった。まだ若かったのにね。

  • 母親に「お前がお前であることが幸せだけれど、でもわたしは(トランス前の)娘のことを思って、何ヶ月も泣き暮らしていたよ」と言われた時。

It gets better.状況は必ずよくなる!

  • すべてが、少しずつ楽になって、そのうち、ほぼ不死身みたいな状態になるよ。経験から言うとね。

  • 命の危険に晒されて、もう21歳になるまで生きられないかもと思ったこともあった。そんな時って、本当は助けてくれるヒーローを求めてたんだよね。誰が助けてくれる?誰が救ってくれる?って。鏡の中を見るんだ。そのヒーローは、君の目の前に立っている。

  • 自分がなりたい人になること。そうすれば本当にすべてがうまくいく。世界は、思っているよりもっとよい場所です。


観たあとは、すっかり幸せな気分になりました。

このビデオの製作者の1人であり、出演もしているルイス・ハンコックス、先日も紹介した「トランスジェンダーのシンデレラ」動画を作った人でもあります。

[http://yuichikawa.hatenablog.com/entry/Jamie-A-Transgender-Fairytale:embed:cite]

彼のYouTubeチャンネルはこちらです。

www.youtube.com

ジェンダーとセクシャリティの違いって?とか、「トランスのトイレのコツ」など様々な話題をカバーされていて、面白いです。