#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

女同士で結婚できるし子供も産める。でも「結婚は?」「子供まだ?」ってやたら聞かれるのは嫌!

スカルヘッドスタッズテープ ストローテンガロンハット ブラック

人妻Nicoleがテキサスから戻ってきているので、家に遊びに行きました。

Nicoleにはもうすぐ三才の息子がいるんですが、前回会った時と比べてももっとおしゃべりするようになっていて、めちゃくちゃ可愛い‼︎←お母さん二人はかなり疲れ切った様子でしたが……💦 子供がいるので、Nicoleだけと寿司屋行っていろいろ語りましたー。
 
そしてつくづく思った。
 
子供はめちゃくちゃ可愛い。わたしは子供好きです。
 
でも自分は産めないなあと。
 
もちろん、彼女であるFionaともこの話はいろいろしてて、「子供欲しい?産みたい?」という話はしばらく前にしたんですね。んで、「今じゃないよね」とか話してて。なぜなら、今は、二人とも自分たちの世話で精一杯で、子供を育てるなんて想像できないから。子供が生まれたら、すべてが「子供中心」になると思うけど、二人とも、まだ子供なためか、そういう自分たち以外の<中心>が生まれるってなかなか考えられないんです。で「今じゃない」とはいえ、年齢的なこともあるので、いつまでも先延ばしにするわけにもいかない。「卵子凍結する?」とか言って、料金を調べたこともありました。
 
サンタモニカにある某不妊クリニックだと、一回の凍結で12,000ドルくらい。さらに、それにくわえて、薬代が2,000ドル〜4,000ドル(体が薬にどう反応するかによって、必要な投薬量が変わる)。さらに、卵子を凍結しつづける保管料として、毎年数百ドルずつかかるんだとか……。まあ大体200万円くらいってことですかね。払えない額ではない。しかし、これって、卵子を「解凍」した時にちゃんと妊娠できるかどうかの保証はなし。そもそも将来必ず出産したいかすらわからないのに、200万円払って、それってリスキーすぎるよね!←使う精子が既に決まっている場合は、受精卵にした状態で凍結した方が、解凍後の再生率がよいんだってさ!
 
まあそんな感じで一時期調べまくっていたんですが、結果的には、そうやっていろいろ焦って調べたりするのって、なんだろうな、「XXXX円分のクーポン貰ったからOOOOで買い物しよう!」って思うような感じだなと思いました。「別に必要ないのに、『期限切れが迫ってるからせっかくだからやらなきゃ!』って焦ってしまってるけど、実は別に子供が欲しいわけじゃないよね、ってことに気づいたんです。今決められないからって、将来に決断を先延ばしにするためだけに大枚払うのもおかしいなって。
 
自分の周りで考えても、子供が欲しい人って、「自分は絶対子供を産む!」って決めてる感じがしますし。「子供ねえ、んんんー」ってなってるうちは、産んではいけない気がする。←うちは、Fionaもわたしもそんな感じ。
 
なので、わたしたちの中では「とりあえず子供はいらないね」「もし将来気分が変われば、アダプト(養子縁組)しようね!」って言ってるんですが……。
 
しかし、対外的にその気持ちを表明するのってなかなか勇気がいるんです。まず「子供いらない」っていうと、「動物嫌い」っていうくらい、「えっ!」って顔されるし……。なんかすごーく「自分は自己中心的な人間です」って言わされてる感じ。んで、その理由をいろいろ納得してもらえるように説明するんだけど、とにかく疲れる。
 
最近、わたしの周りは、 結婚&出産&家購入ラッシュ。←皆レズビアン。まあ皆「クラブで呑んだくれる」フェーズから脱出して大人になりつつある証拠なので、望ましいといえば望ましいんですが、そういう「結婚→出産」コースに乗らない/乗れない/乗りたくない人にとっては、非常に面倒くさい会話をする機会が多くなってるわけです。
 
「結婚おめでとう!」
「次はあなたねー」
「(汗)」
 
「おめでとう!
「あなたはいつなのー」
「(苦笑)」
 
「子供可愛いねー」
「急がないと、手遅れになるよー」
「……(-_-;) (annoyed)」
 
彼女自体がいない人には、そういう質問は行かないと思うが(といっても「彼女できた?」「彼女できた?」という質問が浴びせられるのは、探してないシングルの人にとってはうざいと思う……)、わたしは二年つきあってる彼女と同棲してるという、人々が「次は結婚?出産?」と思いやすい感じなのでガンガン来るんだよね。
 
そういうところで、「結婚はそんなにしたくない」とか「子供欲しくない」ってすごーく言いづらい。「人間じゃない」みたいな目で見られそうで(-_-;)
 
まあ、わたしは「非婚」という考え方に共感しつつも、自分のこととなると、法的ベネフィットが非常に大きい婚姻というシステムを利用したいと思っている。今年の抱負にも「プロポーズ」とか書いちゃってる(恥)
 
でも、「子供」についてはあんまり欲しくないことがだんだん明確にわかってきた。数年前までは、いつかは産むかもーどういう精子がいいかなーとか思ってたけど(←他人ごと)最近はそうじゃないなあと。そんな状態で、周りからガンガン「結婚」「結婚」「子供」「子供」って言われるのってめちゃくちゃプレッシャーだし、とっても嫌なの(-_-;)ノンケの社会から言われても「いや、わたしレズビアンなんで」で逃げられてたのが、レズビアンの社会で「結婚はー」とか言われ出すの、ホント逃げ場がないからね。
 
もちろん、周りのすべてがそういうプレッシャーを与えてくるわけじゃないよ。わたしのもっとも仲いい友達たちは意外と「結婚」「子育て」するタイプじゃないような気がしてるし、「結婚」「子育て」してる友達でも、そういうプレッシャーをわたしに与えない子はたくさんいるし、プレッシャーを与える質問をしてくる子も、決して悪気があるわけではないのはわかってる。
 
どっちにしろ、周りに流されずに、自分の求めているものを知ることって大事だなーと思った。