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【アカデミー賞xクィアまとめ】グリーンブック、女王陛下のお気に入り、スター誕生まで7作品を一気紹介!

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2018年の作品を対象とした今年のアカデミー賞は、ノミネートが発表された段階から「過去最大にクィアなオスカー」と話題になっていました。最優秀映画賞の実に半数以上にクィアなキャラクターが登場していたのです。ここでは、今回のアカデミー賞にノミネートされた作品のなかから特にクィアな見どころがあるものについて紹介します。

『グリーンブック』

グリーンブック~オリジナル・サウンドトラック

最優秀映画賞を受賞した『グリーンブック』では、マハーシャラ・アリ演じるドン・シャーリーが男性と性関係を持つことを示唆するシーンが描かれています。※マハーシャラ・アリは、2016年のアカデミー賞で最優秀映画賞をとったゲイの少年が成長する映画『ムーンライト』にも出演していました。

人種と階級を超えた友情を描いた映画『グリーンブック』がよかった! - #あたシモ

『ボヘミアン・ラプソディ』

Bohemian Rhapsody (The Original Soundtrack)

最優秀男優賞を受賞したQueenのフレディ・マーキュリーの自伝的映画『ボヘミアン・ラプソディ』では、フレディ・マーキュリーのバイセクシャル性が描かれます。妻がいながらも、男性への性的興味が抑えきれず葛藤するさまや、プレスからセクシュアリティについて問い詰められるプレッシャー、そして孤独などが鮮やかに描かれています。

『アリー/スター誕生』

A STAR IS BORN (SOUNDTRACK) [2LP] [12 inch Analog]

ブラッドリー・クーパーが監督し、レディ・ガガが主演した『アリー/スター誕生』は過去にも繰り返しリメイクされている名作のリメイクです。これまで『『アリー/スター誕生』に主演してきたのは、ジュディー・ガーランド、バーブラ・ストライサンドなど、ゲイに人気の歌姫でした。レディ・ガガは、コミュニティから絶大な人気があるだけでなく、自分自身、バイセクシャルであることを公言しており、LGBTQコミュニティの強力な擁護者として発言を続けています。

劇中のシーンでも、ドラァグバーのシーンなどはリアルですし、またルポールのドラァグレースに出ている、「シャンジェラ」と「ウィリアム・ベリ」が出演しています。

『VICE』

Vice - Der zweite Mann

ディック・チェイニーの伝記的な映画『VICE』では、彼の末娘であるメアリーのカムアウトと、娘を愛しサポートしながらも、同性婚支持をめぐり、共和党の政治家である彼支持者との、長女のリズが立候補した際に同性婚を否定したことで家庭内で生まれる軋轢などが描かれています。

クリスチャン・ベールとエイミー・アダムズのコンビは見ものでした!近々レビュー書きます!

『女王陛下のお気に入り』

映画『女王陛下のお気に入り』 (オリジナル・サウンドトラック)

実在したアン女王の寵愛を奪い合う二人の侍女。言うまでもなく、これは女性同士の性関係をばっちりと描いたど真ん中クィア映画だと思います。ロマンス要素はないですが……。

芸術的すぎる映画『女王陛下のお気に入り』萌えはないけど興味深い - #あたシモ

『ある女流作家の罪と罰』

Can You Ever Forgive Me? (Original Motion Picture Soundtrack)

かつてベストセラー作家だったリーも、今ではアルコールに溺れ、仕事も続かず、家賃も滞納、愛する飼い猫の病院代も払えない。生きるために著作を古書店に売ろうとするが店員に冷たくあしらわれ、かつてのエージェントにも相手にされない。どん底の生活から抜け出すため、大切にしていた大女優キャサリン・ヘプバーンからの手紙を古書店に売るリー。それが意外な高値で売れたことから、セレブの手紙はコレクター相手のビジネスになると味をしめたリーは、古いタイプライターを買い、紙を加工し、有名人の手紙を偽造しはじめる。様々な有名人の手紙を偽造しては、友人のジャックと売り歩き、大金を手にするリー。しかし、あるコレクターが、リーが創作した手紙を偽物だと言い出したことから疑惑が広がり・・・・・・ (公式サイトより)

コメディアンのメリッサ・マッカーシー*1が主演女優賞にノミネートされた『ある女流作家の罪と罰』は、作家リー・イスラエルの伝記映画です。映画でははっきり描かれていませんが、リーはレズビアンでした。そして、共犯のジャックはゲイであり、後にエイズで亡くなる様子が描かれています。

『Marguerite』

短編映画部門にノミネートされた『Marguerite』は、年老いたMargueriteと、看護師のRachelの間の友情を描いたものです。Margueriteは、看護師のRachelに彼女がいることを知り、自らもかつて女性に思いを向けていたことを思い出します。「女性を愛するってどんな気持ち?」と問いかけるMargueriteの姿には、切なさと美しさを感じます。

フランス語の短編、ということで、今のところ映画際で観るしかないようですが、絶対に観てみたい作品です。

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*1:ゴースト・バスターズ』、『ブライズメイズ』『ヒート』など、女性同士の絆を描いた映画に多く出ており、以前からはっきりレズビアンではないけど、クィアな雰囲気の女優だと思います。