全米最大のLGBT権利擁護団体のヒューマンライツキャンペーン(Human Rights Campaign: HRC)が、ヒラリー・クリントンを指示することを発表しました(参考記事)。
32人のコミュニティーリーダーからなるHRCの取締会は、全会一致でクリントンの支持を決めました。HRCは、大統領候補者に対してアンケートを送付しており、民主党候補の3人が回答したのに対し、共和党候補からは1人も回答がなかったそうです。
共和党候補のこれまで投票行動については、こちらのページにまとめてあります。
↑ま、一言でいうと、共和党候補者は皆アンチLGBTです。「同性婚は取り消します」とか、「合法的にLGBT差別をできるような法律を作ります」とか、そんなんばっかりです。
HRCはこれまでも一環して民主党候補を支持してきています(2000年はアル・ゴア、2004年はジョン・ケリー、2008年と2011年はバラク・オバマ支持)。
民主党ライバルのサンダース候補は反撃?
HRCのクリントン候補支持表明に対して民主党指名を争うライバル候補、バーニー・サンダース陣営は「これは、事実に基づく決定ではない」「体制よりの団体が体制よりの候補者を支持するのはもっともな話」と反応。ヒラリーが夫ビル・クリントン政権下で成立したDADTやDOMAなどを擁護したり、2013年まで同性婚を支持してこなかったことなどを挙げて批判しています。
クリントンとサンダースの掲げるLGBT関連の公約を比べてみると、サンダース候補のウェブサイトに掲げられているLGBT関連の公約は7つですが、クリントン候補のウェブサイトには、より詳細に24つの公約が掲げられています。
確かにこれだけみると、クリントン候補の方がLGBT関連の制作について積極的なように見えます。選挙中に山のように掲げていたLGBT関連の公約を、大統領に当選後、がっつり削除して大変な批判を浴びたオバマ大統領などの例もあるので、「公約」で何を掲げるというよりも、これまでに実際何をしてきたのかという実績が大事だと思います。