日米の文化の違いの一つに「マスク」があります。
日本では、風邪予防にマスク、花粉症でマスク、最近では顔を隠すためのマスク(?)、最近では色や形も工夫されたものがどんどん出ていると思いますが、アメリカでは、ほとんどマスクをしている人を見かけません。
最近、アレルギーの季節のため、アレルギーを予防するための生活の知恵というようなポスターが貼りだされていますが、これにも「花粉が多い時間に外出を避ける」「湿度を下げる」「薬を飲む」などはありますが、マスクはありません。日本なら、花粉対策といえばマスクなしでは語れないのにね。
これはなぜかと思って「なぜアメリカ人はマスクをしないのか」と英語で検索してみたところ検索結果は「なぜ日本人はマスクをするのか?」というものばかり。周囲のアメリカ人の反応を見ていると」「マスクをしているのは変人」扱いになるようです。世界的に見ると「マスクをしない」方が多数派なのかもしれません。
「アヒルのCM」で有名な保険会社アフラックの社長は、1970年大阪万博で来日した際、多くの日本人が風邪予防のためにマスクをしているのを見て、日本上陸を決めたそうです*1。「皆が健康に気を使っているこの国なら保険事業が儲かるに違いない!」と思った……のかは知りませんが、。当時からマスクに関する国民性の違いがあったのですネ。
「奇妙な習慣」と言われてしまいがちなこのマスク着用は、疫学的には効果があるよう。アメリカでも、冬になると「インフルエンザを防ごう!」と予防ワクチンの啓蒙には熱心なのに、マスクの着用がまったくといっていいほど啓蒙されていないのは不思議です。←ここにワクチンによって利益を得る製薬会社の利権を見るのは穿ち過ぎでしょうか!?
しかし、医療費を抑えるためにも、マスク着用を推進している自治体なり学校ってないのかなーと探していたところ、去年NYで「医療従事者はインフルエンザの予防ワクチンを接種するか、またはマスクをしなければいけない」というルールを作ったことが判明。しかし、その結果「マスクをするのは嫌だ」と考えたためか?従業員向けに無料で提供されているワクチン接種率が大幅に上昇したのだとか*2。
いやー。アメリカ人は、マスクをするのが相当嫌みたいですね。