#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

オークランドのクィア・パーティーに行ってきたよ!

TokyoWrestling』のカイザー雪さんに教えてもらったオークランドのクィア・ダンス・パーティー『Ships In The Night』に行きました。

わたしはそもそもゲイ・バー&クラブイベントめぐりが好きすぎて、そういう情報をのせるためにブログを書きはじめました。今は訪れる頻度は減ったけど、今でも、新しい街を訪れた時には、ゲイバーやクラブを必ずチェックする。これ、彼女抜きで旅行してる時は誤解される時もあるけど、下心とかそういうのは全然ないんですよ!

というわけで、オークランドダウンタウンの中心地に位置するクラブThe New Parishに到着したのは10時半頃かな?

既に、ちょっとした行列も出てきる。既に結構人が来ている。噂によると、このイベントの名前「Ships In The Night」は湾を挟んで西と東に別れるサンフランシスコと、オークランド住民の様子を描いたものなのだとか。サンフランシスコの子たちは、湾を渡って帰らなければいけないので、早めに出てきて、家に帰るけれど、オークランドの子たちは、遅くにクラブに出てきて、遅くまで遊んでいる(といっても2時までですがw)……そしていつもすれ違う……という切ないお話。

入場料5ドルを払ってなかに入る。10時というのは結構早い方だと思うけれど、既に広々としたハコのなかは人でいっぱい。小さめのフロアと大きめのフロア、2つをつなぐ中庭のような空間では、ファンドレイジングのためのスティッカーやクッキーを売っていた。

↑DJはキュートなブッチ‼︎

客層は、「オークランド」という言葉から勝手に想像していたほど黒人が多くなく、白人・黒人・アジア人がちょうどよくミックスされている感じかな?やはりLAと比べるとラテン系の人数は少ないです。

何より特筆するのは、ブッチ率の高さ!サンフランシスコのレズビアンクラブに行った時も感じたことだけど、北カリフォルニアはボーイッシュにキリッとまとめたブッチがものすごく多いです。

ブッチって日本語で何?

ところで、ブッチって何て言えばいいんですかね。日本語になってるんでしょうか?「どちらかといえばボーイッシュ」とか、髪の毛だけ長いけど口調や動きトータルで見るとボーイッシュ(というかおっさんw)とかそういうあるある系の「ボーイッシュ」とは違って、本当にものすごい超ボーイッシュな子のことです。でも、これは、あくまでファッションの話であって、厳密にはベッドのなかの役割の話ではないので、「バリタチ」という言葉を当てるのも違うと思うし。やっぱり「BOI」なのかな?

TOKYO BOIS!

TOKYO BOIS!

ロサンゼルスは、異常なほど「フェミニン」さが重視されており、もちろんブッチ……というかBOIはいないわけじゃないけど、絶対数が少ない。ブッチなアティテュードを持ってる子でも、結構ロングヘアだったりする。多分「女はフェミニンであるべき」という圧力がゲイコミュニティ内でもものすごく強いんだよね……。はい、話が逸れました。

多様性の確保を真剣に考えている

あと、このイベントのウェブサイトは、短い告知の文章のなかに、アクセシビリティの情報が載っていたり(階段が一箇所だけあって、エレベーターはありません、とか車いすが使えるトイレ情報が載っていたり)、「化学物質に過敏な人がいるから、強い香水をつけすぎないで!自然な匂いって素敵よ!」という呼びかけがあったり、トランスや有色人種などのための場所を作りたいです!というメッセージが載っていたり。そういうところも、カウンターカルチャーっぽくてー面白いなーと思った。

一番上に載せたクラブの入り口にも「ノーレイシズム、ノーセクシズム、ノーホモフォビア、ノートランスフォビア、ノーファットフォビア、ノーエイブリズム、リスペクト」って書いてあるのわかる?(人種差別ダメ、性差別ダメ、ホモフォビアダメ、トランス差別ダメ、体型差別ダメ、障害者差別ダメ、尊敬を!ということ)こういうメッセージをちゃんと書いてあるの、かっこいい。

↑トイレは、ジェンダーニュートラル!

フロアで踊ってたら男の人が声をかけてきたけど、結構自然な感じで「あ、二人、カップルなんだよね?」という感じで、リスペクトがあって不愉快じゃありませんでした。

 オークランドの面白さ

オークランドは、結構高いビルが立ち並んでいて、古いダウンタウンっぽいというか、面白かったですね。エッジーなんだけど、商業主義に負けない文化が残ってる感じがよかったです。「オークランドは黒人とレズビアンが多く住み、治安はよくない」っていうイメージ(ロサンゼルスに対するロングビーチ的な?)だったのですが、最近ではサンフランシスコの家賃の高騰に伴い、多くの人がオークランドに移住してきていて、アートシーンなども活性化してるらしいです。

わたしの大好きなこの曲『OAKLAND』を聴いて、街の雰囲気感じてみてください。