#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

なぜナンパ師の技なんて学んだの?という話

photo by aViaTioNuT

こんにちは!一時期かなり本気でアメリカのナンパ師の本や教材で勉強をしていたイチカワユウ(@yu_ichikawa)です。。

なぜかって?それは……もともと日本でも空気を読めない非コミュでしたが、外国に来て、今まで以上にびっくりするほどモテなくて悩んでいたからです!皆まで言わすな!

↑オフ会で「あ、彼女欲しい彼女欲しいばっかり書いているブログの人ですか?」って言われた人。

えー、こほん。

というわけで、藁をも掴む思いで、ナンパを勉強したいと思ったわけです。

結局、モテモテにはなりませんでしたが、かなり大事なことが学べました。どんな可愛い子にも話しかける度胸がついたし。自分の殻を破れるし、仕事とか、恋愛以外の面でもブレイクスルーできるきっかけを貰えた気がする。ナンパ師のフィロソフィーを鵜呑みにしてはいけませんが、テクニックに限って習得するのはよいと思います。

あ、あと「恋愛工学」界隈の一部のノリが少しは理解できるようになったのは糧といえば糧かもね。もちろん明らかにミソジニーなノリは不愉快だし、自分の信念と反するし、社会に害悪をもたらす言説については批判しますが。←日本人女性をバカにしたような性暴力を煽るようなナンパ講座とか、あったよね?ムカムカ。

しかし、あーゆー界隈がどこか他人事と思えないのは、自分自身も「非モテ」から抜けだすために苦悩して、「魔法のテクニック」的なのを探していた時期があるからです。だから、そういう位置で救いを求めている、コミュ力や経験値が低い人を他者として切り離して、こっぴどく嘲笑したり、バカにする気にはなれないんです。

承認欲求とかって、軽く扱ったりバカにするのは簡単なんですが、人間の根源にある欲求だと思いますし、それが性愛と結びついた場合の破壊力はすごいですから。モテないって辛いんです。だから、人はそれを満たすために色々やってしまうわけです。ナンパを学ぶと言うのも、その一つの方法として、わたしは「あり」だと思います。コンプレックス商法ではあるけど、それで悩み解決できるなら当事者的にはハッピーなんです。

ナンパ師コミュニティーのなかには、ミソジニーをこじらせて、銃乱射に走るエリオット・ロジャーのような負け犬もいるし、ニール・ストラウスのように、非モテを克服してナンパ師コミュニティーを「卒業」していく人もいます。←一応これが勝ちパターンっていうことになるのかな?

また、ナンパがうまくなって、一見「勝ち組」になったように見えても、内包した根深いミソジニーがこじれ、自らのナンパテクニックに陥る女性たちを人間として見られなくなり、ナンパ/セックス中毒に陥るようなケースもあります。ここまで来るとナンパの勉強の中で一度捨て去った概念を再び取り戻さないと、まともな関係を築けなくなるので、なかなか大変。

yuichikawa.blog.fc2.com

上のエントリーでは「救わない」と書きましたが、ナンパ師のテクニックの全てが邪悪なわけではありません。

それは使う人によって、人生を変えてくれる運命の出会いをもたらしてくれるものになるかもしれないし、存在しないような理想の女性像を追い求め続けるナンパ中毒の沼へと突き落とすものになるかもしれない諸刃の剣なのです。

(追記)非モテビアンの話といえば

今、嗚呼蛙さんが連載されているこちらのシリーズもおすすめです。まだ未完なのですが、続きが気になる。

彼女いない歴=年齢、心が喪男のレズビアンに彼女ができるまで 1

彼女いない歴=年齢、心が喪男のレズビアンに彼女ができるまで 2

彼女いない歴=年齢、心が喪男のレズビアンに彼女ができるまで 3

モテない、非モテレズビアン…などの検索語でここにたどり着いた皆…あなたは一人ではありません。幸運を祈ります!