#あたシモ

アメリカで働くレズの徒然

【LGBTビジネス紹介】クィア映画の配給北米No1のウルフビデオ

LGBTビジネス紹介、第2弾は、LGBT映画配給のウルフビデオです。

画像:公式サイトより

ウルフビデオは、キャシー・ウルフによって、1985年に創業されました。キャシーはそもそも広告会社を創業後約20年間経営し、13の支店で150人の従業員を抱える経営者でした。そんな敏腕ビジネスパーソンだったキャシーが次に選んだのは、ゲイやレズビアンをテーマにした映画やビデオの当通販サービスでした。彼女のビジョンはコミュニティ作りと、そして社会の変化のためにこのビジネスを使うということでした。今のようにネトフリでゲイ作品がガンガン観られる時代ではなかった当時、ゲイやレズビアンのストーリーはとても「見えない」もので、当事者は共感できる物語を探すのは大変だったのです。

そして、その「見えなさ」はおそらく多くのクィア当事者の生き方にも影響を与えていたと思います。ゲイ映画って単なる娯楽ではなくて、周りにロールモデルが少ないマイノリティにとっての「生き方の教科書」めいた部分もあると思うので。

今では、ウルフビデオは毎年多くのLGBT映画を世界中の映画祭に出展し、またDVDやブルーレイ、各種ストリーミングサービスやデジタルダウンロードの形態で更に作品をリリースしています。

Big Eden [DVD] [Import]

例えば『Big Eden』、DVDでは『ビビアンの旅立ち』(原題:Desert Hearts)、『シェイクスピアと僕の夢』(原題:Were the World Mine)、『ルーシー・リューの「3本の針」』(原題:3 Needles)などを手がけています。

大体LGBT映画祭で上映されるような作品の配給やDVD化を手がけているようです。「昔、東京国際レズビアン&ゲイ映画祭で観た映画で気になってるものがある!」という方は、ウルフビデオを確認してみてください。

また、もしもあなたがLGBTをテーマにした映画を作っていて、全世界でなるべく広い露出を求めている場合、ウルフビデオが助けになるのかもしれません。

ウルフビデオでは、自社で配給した映画以外にもLGBTをテーマにした映画を多く販売しています。カテゴリ分けだと、ゲイ、レズビアン、トランスジェンダー、とあり、バイセクシュアルが独立したカテゴリになってないですね。

多様な作品リストを眺めていると、まだまだ自分の知らないクィア映画は山程あるんだなーとしみじみ思いました。

いつかこーゆークィア作品を集めた私設図書館作りたいですねー!

↑最近の一押し。既にLGBTが広まってきた後の、ベタなカミングアウトストーリーなのに、やっぱり泣けた。13 reasons whyの彼女も出てます!

↑あのミーンガールズのレイチェル・マックアダムスが?というので観ました。

ビッチキャラも好きだった。

(左がレイチェル・マックアダムス)変わりすぎでしょ!よっ、女優魂!

敬虔なユダヤ系コミュニティの中で生き、素晴らしい夫と欲望の間で引き裂かれる主人公の描写がすごかった。正直ストーリーとしてはまぁまぁでしたが、ベッドシーンが衝撃的でした。わぉ。